「怪しい家政婦」のあらすじ
4人の子どもを遺して妻に先立たれたサンチョルは、家政婦を雇うことに。派遣されてきたボンニョは、どんな頼みごとでも完璧にこなすが、怪しいほどに顔色ひとつ変えない……。あの日本の大ヒットドラマ『家政婦のミタ』が韓国ドラマに!松嶋菜々子が演じた無表情な“スーパー家政婦”に扮するのはチェ・ジウ、4人兄妹の父親役をイ・ソンジェが熱演する。崩壊しかけた家族がひとりの謎めいた家政婦と出会い、変化していく様子を描いた異色のホームドラマ。
各話あらすじ
- 第1話
【笑わない家政婦】
ウン・サンチョルは二男二女の父親で、子供たちの教育のためにフィリピンで暮らす妻たちと別居していた。
ある日突然、妻が川で死に、子供たちは父親の元へ戻ってくるが、子育てに慣れていないサンチョルは戸惑う。
サンチョルは長女の家事の負担を減らすために家政婦を雇う。
派遣されてきたたパク・ボンニョは、仕事は完璧だが、絶対に笑わず、命令されたことは何でもするという怪しい家政婦だった。
母親の死を受け入れられない末っ子のヘギョルをもどかしく思った長女のハンギョルは母親の遺品をボンニョに燃やさせる。それでも母親を忘れられないヘギョルはボンニョにある頼み事をするのだが…
- 第2話
【母の死の真相】
「ママに会いたい」と言うヘギョルと一緒に川に入るボンニョ。
その時ドゥギョルが通りかかり、2人を止める。
落とした靴を拾いに行っただけだというボンニョに、ドゥギョルは不信感を募らせる。
ソニョンの遺書が見つかり、ソニョンはサンチョルの浮気が原因で自殺したことが判明。
事実を隠そうとするサンチョルだが、ハンギョルが偶然知ってしまう。
不潔だと言ってサンチョルを軽蔑するハンギョル。
相手がソニョンの葬儀にも来たソンファだと知ったハンギョルはますます激昂し、ボンニョに、会社で不倫の事実を暴露するよう命令する。
ボンニョは会社でサンチョルの不倫について書かれたビラをまくのだった。
- 第3話
【ヘギョルさんを誘拐しました】
サンチョルは、妻は自分の不倫が原因で自殺したということを子供たちの前で認める。
子供たちは、妻を愛していたかどうか分からないというサンチョルの言葉に傷つき、家を出て祖父の家で世話になることにする。
サンチョルはボンニョに胸の内を打ち明けるが、素っ気ない反応をするボンニョをもどかしく思う。
ヘギョルは姉たちと父親を仲直りさせるために数時間だけボンニョを雇うことにする。
ボンニョはヘギョルを誘拐したとサンチョルらに電話をかけ、「仲直りしないとヘギョルは死ぬ」と伝える。
サンチョルと子供たちは「北極星を見ています」という言葉を手がかりに心当たりの場所を捜し回るのだが…
- 第4話
【あいつを殺して】
サンチョルは家を出て、ボンニョはウン家で家政婦を続けることに。
サンチョルがホテルでソンファと話していると、そこにお使いのためにボンニョがやって来る。
無神経なボンニョにサンチョルは声を荒げる。
その時ホテルの前を偶然通りかかったグムチは、2人が深い関係だと誤解してしまう。
学校でジョンテらからいじめを受けていたセギョル。
ジョンテは次の算数のテストで100点を取るためにカンニングさせろと脅す。
いじめから逃れたい一心ででセギョルはボンニョにジョンテを殺せと命令する。
本気でジョンテの首を絞めて殺そうとしてしまうボンニョ。
セギョルは思い直し、自分なりの方法でいじめに立ち向かう。
- 第5話
【家政婦は殺人犯】
ドゥギョルは「家政婦は殺人犯」と書かれた差出人名のない手紙を見つけ、セギョルと一緒に差出人を見つけようとする。
ボンニョの行動に危険を感じたドゥギョルはハンギョルに、サンチョルに家政婦を替えてもらうよう頼みに行かせる。ハンギョルはサンチョルが滞在しているホテルに行くが、ソンファに贈ろうとしていたペアリングを部屋で見つけてしまい、サンチョルに失望する。
家庭環境の変化などでイライラが募ったドゥギョルはついに暴力沙汰を起こしてしまう。
そして謎の手紙はオジンの母親の仕業だと思い込み、隣家を粉々にするようボンニョに命じるのだが…
- 第6話
【私を殺して】
サンチョルへの怒りが頂点に達したハンギョルは、親を苦しめるにはどうしたらいいかとボンニョに聞く。
「子供が道を踏み外すこと」という答えを聞いたハンギョルは「今夜は帰らない」と言ってスヒョクの家へ。
その夜は何事もなかったもののスヒョクとハンギョルの関係は学校中でウワサに。
グムチにも「不幸の種だ」と言われ、自暴自棄になったハンギョルはスヒョクと駆け落ちしようとする。
だがスヒョクに裏切られ、また援助交際の疑いまでかけられてしまい、絶望したハンギョルはソニョンが死んだ川に飛び降りようとする。
ナヨンに止められてひとまず帰宅するが、ハンギョルはボンニョに、自分を殺してくれと命令する。
- 第7話
【生きる理由】
ハンギョルはボンニョに自分を殺せと命じるが、ボンニョはその命令を退け、自分も死のうとしたことがあるが、「あなたには生きる理由がある」というホン所長の言葉で思い止まったと打ち明ける。
ハンギョルは、自分たちを愛していると証明してくれたら許すとサンチョルに言う。
現実的に愛を証明することは難しいと考えた子供たちは「ソンファと別れたら家に戻ってもいい」と伝える。
ところがサンチョルはソンファを諦められずにいた。
娘のソニョンがサンチョルの不倫のせいで自殺したと知ったウ・グムチはサンチョルの家に押しかけ「親権放棄書念書」を突きつけて判を押せと言う。
- 第8話
【手作りのお遊戯会】
チェ部長がソンファを捨て、常務の娘と婚約すると知ったサンチョルは、JKでチェ部長に殴りかかりクビになってしまう。
また「パパの石」もなくしてしまい、すっかり自信をなくすサンチョル。
ヘギョルのお遊戯会に来て愛を証明してほしいと子供たちから言われるも、愛を証明する方法が分からないサンチョルは、ボンニョにお遊戯会を延期させてほしいと頼む。
ボンニョは幼稚園に脅迫電話をかけ、ヘギョルは主役を降ろされる事態に。
自分に失望したサンチョルに子供たちは、家で手作りのお遊戯会を開く。
それを見て父親としてもう一度頑張ろうと心に決めるサンチョル。
ホテルをチェックアウトしようと荷物をまとめているとソンファがやってきて、サンチョルに復縁を迫る。
- 第9話
【再び父親に】
ソンファはサンチョルと、よりを戻そうとするが、サンチョルは父親としてやり直したいと言い、子供たちが歓迎する中、家に戻る。
ハンギョルたちはボンニョをいつもの遊園地に連れていき、力になりたいから過去を話してくれと言うが、ボンニョは頑なに拒む。
一緒に食事をすれば家族のように親しくなれるのではないかと考えたハンギョルはボンニョを食事に誘う。
ソンファはチャン・ドヒョンという男が経営する会社の面接に行き、2次面接という名目で彼と食事に行く。
ところが、食事に来たサンチョルとボンニョと鉢合わせしてしまう。
ドヒョンを見たボンニョは、いきなりドヒョンにつかみかかるのだが…
- 第10話
【ボンニョの過去】
ボンニョはサンチョルたちに自分の過去を話す。幼くして父を亡くしたこと、ソ・ジフンというストーカーが夫と息子を殺したこと、そのせいで姑に「二度と笑うな」と言われたこと。
そしてウン家の家政婦を辞める。サンチョルは連絡を受けて刑事のテシクを訪ねる。
テシクは、ボンニョは殺人の容疑者だから再び現れたら連絡をするようにと名刺を渡す。
ドヒョンのスカウトを受け、サンチョルはギャツビーの社内ベンチャー責任者として働くことに。
一方ボンニョはドヒョンを尾行し、ソ・ジフンではないことを証明してくれと言う。
ドヒョンは身分証を見せると言ってボンニョを家に招き入れる。