「花たちの戦い~宮廷残酷史~」のあらすじ
17世紀朝鮮王朝、第16代王・仁祖は清の侵攻により、
各話あらすじ
- 第41話
【断ち切られた絆】
王妃を慶徳宮に追いやったヤムジョンはジャジョムを領議政に就けて世孫を擁護する重臣たちを追い出し、仁祖の腹心であるキム内官も仁祖から引き離す。廃位された世孫は宮殿に日参して仁祖との絆を深めようとするが、ヤムジョンは嬪宮が世孫を清に送りドルゴンの養子にしようとしている話を仁祖に告げ口し、嬪宮と世孫への不信感を植え付ける。ある日、鍼治療を受けていた仁祖は世孫の発した言葉に激怒し、世孫を文正殿に監禁する。
- 第42話
【世孫の流刑】
世孫救出を訴えた嬪宮の兄弟たちを排除したうえ、清の使節が来る前に世孫と2人の弟も流刑に処すべきだと仁祖に迫るヤムジョン。
そして、ついに3人を済州島に送れとの教旨が下される。
嬪宮は世孫を助けてくれるようポンニム大君に嘆願しようとするが、大君はそんな嬪宮を忌避。
キム・リュも世孫の流罪を阻むべく立ち上がるが、ヤムジョンに脅され黙って宮殿を去る。
肝心の仁祖はヤムジョンが宮殿中を連れ回し行方不明の状態だった。
- 第43話
【玉座のヤムジョン】
済州島へ向かう世孫に刺客を送ったヤムジョンは、ポンニム大君やチャンニョル王妃付きの内官や女官を思いのままにすげ替えて2人の動向に目を光らせ宮殿を牛耳る。
嬪宮は済州島に送られた世孫たちが心配で食事も喉を通らない日々を送るが、そこへ世孫を養子にと望むドルゴンの意を受けた清の使節が到着し、世孫を流刑に処した理由を追及する。
やがて世孫たちは済州島に到着するが、宮殿からの使者が世孫と弟たちを引き離していく。
- 第44話
【清への書状】
仁祖に無断で世孫を亡き者にしたヤムジョンは、仁祖にこの事実が伝わらないよう周囲の人間を遠ざけ、次なる標的であるポンニム大君暗殺の策を巡らせる。
世孫亡き今、残った弟たちを何とか守りたいと願う嬪宮はドルゴンに一通の書状を届けようとするが、これを知ったヤムジョンが妨害。
何も知らぬ仁祖は世孫を流刑に処したことを後悔しはじめるが、キム内官から世孫横死の事実を知らされて激怒し、ヤムジョンを呼んで真相を問い詰める。
- 第45話
【嬪宮賜死】
ヤムジョンの策略と知りつつドルゴン宛の書状が自分の物だと認めた嬪宮は、自分が死ぬ代わりに2人の息子だけは助けるよう仁祖に懇願する。
死を覚悟した嬪宮は呪いの言葉を口にして大殿を去り、仁祖はついに嬪宮に賜死を命じる。重臣たちは直ちに抗議に立ち上がるが、兵を集めて都と宮殿の守りを固めるジャジョムがこれを門前払い。
キム・リュはポンニム大君に嬪宮救済を訴えるが、大君は嬪宮の考えに従おうと言うばかりだった。
- 第46話
【渦巻く狂気】
毒をあおった嬪宮はヤムジョンが細工をしたせいで死にきれずに苦しみあえぎ、大殿では仁祖が嬪宮の賜死中止を命じたまま意識を失って倒れる。
仁祖の臨終が近づく中、ヤムジョンはスンソン君に王位を継がせるという遺言をねつ造しようと大殿の出入りを禁じて仁祖を独占し、チャンニョル王妃に宮殿から出ていくよう脅しをかける。
ところが、ヤムジョンがいない間に訪ねてきたキム内官に対し、仁祖はヤムジョンとの決別を約束する。
- 第47話
【孤独な戦い】
依然として大殿を占拠し仁祖を手中に収めるヤムジョンだが、母親もヒョンイクもいなくなった今、残るのは孤独とスンソン君即位への執念だけだった。
そんな時、寝たきりの仁祖がついに目を覚ます。
ヤムジョンは自分を王妃にするよう仁祖に迫り、ポンニム大君に妨害されぬよう弱みを突いて脅す。
ヤムジョンの魔手が迫るのを感じたチャンニョル王妃はヤムジョンがパク尚宮に手渡した毒薬を証拠にヤムジョンを追い詰める計画を練るが…。
- 第48話
【三つどもえの攻防】
毒薬がただの消化薬だったことが分かり、またもヤムジョンに追い詰められるチャンニョル王妃。
仁祖の死期が迫る中、ヤムジョンは王妃の座に就くため兵権を握るキム・ジャジョムと手を組もうとするがジャジョムもまた謀反を計画中で、その念頭にある次期国王はスンソン君ではなく別の人物だった。
ところがジャジョムの仲間が謀反計画をポンニム大君に密告。
これを機にポンニム大君はヤムジョンを呼び出して仁祖を取り戻そうとする。
- 第49話
【仁祖の遺言】
ヤムジョンから仁祖を取り戻したポンニム大君は直ちにキム・ジャジョムとその一味を捕らえ、ヤムジョンを冷宮に閉じ込める。
チャンニョル王妃は慶徳宮から仁祖のもとに駆けつけるがヤムジョンの子供たちに会いたがる仁祖に失望。
さらにポンニム大君までがヤムジョンの処断に後ろ向きであることに怒り慶徳宮へ引き返す。
やがて仁祖が危篤に陥るが、枕元にはヤムジョンも王妃もおらず、仁祖はポンニム大君に遺言を残して息を引き取る。
- 第50話【完結】
【魂の解き放たれるとき】
仁祖が逝去し大妃となったチャンニョル王妃は、ヤムジョンを処断しようとしないポンニム大君に腹を立て即位の懿旨を下そうとしない。
一方、死を免れたヤムジョンは言葉巧みに新王妃に取り入って謹慎を解かせ、呪いの品々を用意して新たな策を巡らせる。
しかし、ヤムジョンのたくらみはたちまち発覚し、ついにポンニム大君は毒薬を下すことを決意。
ところが、ヤムジョンが毒をあおろうとした瞬間、大妃が現われて刑に待ったをかける。