「サイン」のあらすじ
各話あらすじ
- 第1話
ある晩、人気アイドルグループ「ヴォイス」の公演中に、リードボーカル、ソ・ユニョンの遺体が楽屋で発見される。
警察庁科学捜査班の新米検視官コ・ダギョンは初めての現場検証に意気込むが、有力な物証を見つけられず、その死は謎に包まれていた。
死因究明のため遺体は国立科学捜査研究院(科捜研)に回され、天才法医官と知られるユン・ジフンが解剖を担当することに。
一方で刑事チェ・イハンは聞き込み捜査をする中、ユニョンの恋人カン・ソヨンの存在を知る。そして解剖手術当日、検察の圧力により執刀医が急遽ジフンとは犬猿の仲であるサンムン大学法医学学科長イ・ミョンハンに変更される。
裏で陰謀が働いていることを察したジフンは・・・。
- 第2話
ユニョンの遺体を略奪したジフンは偶然来合わせたダギョンを助手に解剖を行い、気道から青い繊維を摘出。
ユニョンの死因を窒息による他殺と断定する。だがその矢先、ユニョンのスタイリストが青酸カリによる殺害を自白。
ジフンの検視結果と食い違うことから、検察の命令によりミョンハンのもとで再検視が行われることに。
そんな中、供述に疑いを抱き、真犯人の手がかりを得ようと事件現場の監視カメラ映像を調べるジフン。
事件の真相を明かしたいダギョンもジフンに協力を申し出る。
2人は映像の中から青いクッションの入った紙袋を持った犯人らしき女性を見つけ出すが、確証を得ることはできない。
そして、ミョンハンは検視結果を青酸カリ中毒死と発表する。
- 第3話
科捜研の院長ビョンドがユニョンの遺体を再検視することになるが、解剖直前にミョンハンが現れ、ビョンドにソ・ユニョン殺害事件の真相を明かす。
そして、今回と同じように巨額の金が裏で動いた20年前の事件について、事実が暴露されてもいいかとビョンドを脅迫する。
ビョンドは検視の結果、ミョンハンの判断が正しいと下し、責任を取って院長の座を退くことに。
一方、検死官の実情に絶望したダギョンは、検死官を辞めることを決意。
法医官の仕事に後悔はないと語るジフンの言葉を聞き、ダギョンは法医官になろうと心に決める。
そんな中、ミョンハンは科捜研の新しい院長に就任、ジフンは南部分院に左遷されてしまう。そして、1年後…。
- 第4話
新任法医官として南部分院にやってきたダギョンは、ジフンにソ殺害事件の証拠品である青い繊維を見せ、事件をもう一度調べ直そうと告げる。
無謀なダギョンに呆れつつも、心動かされるジフン。ジフンもまた事件の真相をつかむことを諦めてはいなかった。
そんな中、1体の遺体が運ばれてくる。解剖を任されたダギョンだが、死因がわからずジフンに聞くことに。
それが保険金目的の自殺とわかりショックを受けるが、その家族に死者が家族を思ってしたことだと話していたジフンの行動を知り、感動するダギョン。
一方、科捜研本院ではミョンハンがひき逃げ事故による遺体の解剖を執刀。同じ頃、南部分院でもジフンがひき逃げ事故死の遺体を解剖する…。
- 第5話
ジフンは紫外線照射により遺体に残った車両のエンブレム跡を見つけ、ひき逃げは故意に行われた他殺だと判断。
犯人が被害者を動けないようにして轢いたと推察し、被害者の血液検査をすることに。
一方、ミョンハンが解剖した遺体にも同じく車両のエンブレム跡が見つかるが、ミョンハンは単純な事故と見て処理する。
そんな中、再び同じ地域でひき逃げ事件が発生。
刑事イハンは連続放火事件の捜査上で一連のひき逃げ事件のことを知り、検事ウジンに連続殺人事件の可能性を話す。
事件の担当検事となったウジンから、解剖したひき逃げ事故の遺体が他殺である可能性を指摘されたミョンハンは、それがジフンによる所見とわかり愕然となる。
- 第6話
遺体に残されたエンブレムと同じものがついた加害車両が発見。
さらに、同じ現場で4体の白骨遺体が見つかり、連続殺人事件として捜査本部が設置されることに。
検察に呼ばれたミョンハンは検視を誤ったのは自分のミスで、他殺を見抜いたのは科捜研のジフンだと主張し、科捜研の権威を守ろうとする。
そんな中、事件の有力な容疑者が捕まり、殺害を自白する。
一方、ダギョンは事件現場を捜査中に自分の肩に触れた人物が真犯人だと確信し、ジフンにDNA鑑定を依頼する。
軽く流すジフンだが、犯人は左利きだというダギョンの証言と食い違い容疑者が右利きだとわかり、DNA鑑定を急ぐ。
また、イハンは連続放火事件とひき逃げ殺人事件の関連性に気づく。
- 第7話
連続殺人犯のスヒョンに監禁され、必死で逃げようとするダギョン。
助けに向かったジフンが、すんでのところで現場に駆けつけ、ダギョンを救い出す。
そして、ジフンはダギョンの妹も同じような事件で亡くなったことを知る。
連続殺人事件を解明した功績により、ジフンとダギョンは本院に戻されることに。
だが、ミョンハンはジフンにここでは勝手なマネはするなと警告、2人は牽制し合う。
そして、ミョンハンは時期大統領の有力候補であるカン議員と密会。アメリカとの関係維持のため、米兵が起こした銃撃殺人事件の極秘処理、検視のねつ造を依頼される。
そんな中、ジフンはダギョンとともに韓国人の白骨遺体の剖検のため、日本に向かうことに。
- 第8話
白骨遺体の資料を入手したジフンとダギョンは、遺体の発見現場に向かい、身元の手がかりを追って朝鮮人学校の校長のもとを訪ねる。さらに、骨の痕跡から結核を患っていた人物だろうとジフンは推察する。
校長は学生時代にかばったことのある女子学生だったのではと思い出す。だが、詳細が思い出せず、遺体は身元不明として葬られる。
一方、イハンは銃撃事件の容疑者として手配中の暴力団員キムの行方を捜すことに。そして、キムの友人で事件現場にいたという組員から、キムは被害者で犯人は米兵だと聞く。
この話が嘘だと思えないイハンはウジンに話し、ジフンに捜査協力を頼もうと提案する。そのジフンはかつての恋人ウジンとの思い出を絶とうとしていた。
- 第9話
カン議員の娘ソヨンに遭遇したジフンとダギョンは彼女がソ事件の犯人と気づき、追いかけるが見失ってしまう。
そして、必ず真実を明かすと心に誓う。そんな中、ダギョンはイハンから暴力団の銃撃事件について捜査協力を依頼される。
ジフンもまた銃撃事件の検視結果に疑問を抱く同僚から話を聞き、解剖したチュを問いただす。
事件現場に足を運び、そこでウジンに出会うジフン。
ソ事件で圧力をかけられたことを非難するジフンに、ウジンは後悔していると詫び、この事件では真相を明かしたいと話す。
協力して現場検証した2人は、残された血痕からキムも被害者だったとつかむ。
一方、ダギョンとイハンはキムを見つけるが、すでに亡くなっており…。
- 第10話
無断解剖により解任されたダギョンを科捜研に戻すため、ジフンは銃撃事件の確かな証拠を見つけようとするが、行き詰まってしまう。そんなジフンにビョンドは、基本に戻れと助言する。
一方、ウジンは元上司で最高検のチェ検事を訪ね、銃撃事件の事実を隠蔽する同僚検事の告発を相談する。
権力に背けば立場を危うくすることになる覚悟を決めたウジンに、チェは確かな証拠を突き止めるよう告げる。
ジフンは、無実をはらせなかった罪悪感から解剖恐怖症に苛まされるダギョンを引き連れ、銃撃事件の現場を再検証する。
そして、ダギョンの粘り強い捜査から新たな血痕を発見。米兵が犯人である確証を得る。ウジンとイハンもまた容疑者の割り出しに成功し…。