あらすじ
病気のため、周囲にも心を閉ざしていたスニ(パク・ボヨン)は、家族とともに引っ越してきた静かな村で、闇の中に身をひそめる謎の少年(ソン・ジュンギ)を見つける。 まるでオオカミのような目つきで人を警戒し、言葉も話さず、人間離れした行動を見せる少年だったが、世話好きの母(チャン・ヨンナム)に“チョルス”と名付けられ、家族の一員として迎えられる。最初は戸惑いながらも、チョルスのことがどこか気になるスニは、食事の仕方、服の着方、靴ひもの結び方、文字の読み書きなど、世の中で生きて行く方法を一つずつ教えていく。スニやその家族との生活の中で、少しずつ人間らしさを取り戻していくチョルス。そして生まれて初めて自分に手を差し伸べてくれたスニに、切ない感情が芽生える。スニもまた彼に接するうちに、野性的な姿の奥底にある純粋さに惹かれ、次第に心を開き始める。ある晩、大家の息子ジテ(ユ・ヨンソク)が、嫌がるスニに執拗に迫る様子を目撃したチョルスは様子が一変、隠された危険な本性が明らかになる―。