あらすじ
王朝の実権をめぐる派閥争いで国政は荒れ、重税にあえぐ民衆が国への不満を募らせていた時代。官能小説家として名をあげていた作家フンブ(チョンウ)は、幼い頃に生き別れた兄を探すため、その消息を知るという男ヒョク(キム・ジュヒョク)に会いに行く。ヒョクは高貴な家の出身でありながら、貧しい民のために尽力する立派な人物で、フンブはその姿に尊敬の念を抱く。だがヒョクの兄で王朝高官のハンニ(チョン・ジニョン)は、権力をふりかざし、敵対勢力をつぶそうと企てる野心家だった。血を分けた兄弟でありながら対照的な二人着想を得たフンブは、彼らを主人公にして、悪政の世を風刺する小説「フンブ伝」を書き上げた。瞬く間に朝鮮全域に色がり民衆の心をつかんだフンブは、やがて国の未来を左右する謀反の渦に巻き込まれていく──!!