あらすじ
釜山にある国際市場。昔ながらの商店が立ち退きを迫られる中、ドクス(ファン・ジョンミン)は商店街で一人だけ頑なに立ち退きを拒否していた。ドクスには国際市場に店を構えていなければならないある理由があった。遡ること十数年前、幼いドクスは朝鮮戦争時の興南撤収作戦による混乱の中、父(チョン・ジニョン)と妹と離ればなれになり、母(チャン・ヨンナム)と残された2人の弟妹と共に避難民として釜山にやってくる。成長したドクスは父親の代わりに家計を支えるため、西ドイツの炭鉱への出稼ぎや、ベトナム戦争で民間技術者として働くなど幾度となく生死の瀬戸際に立たされる。しかし、彼は家族のためにいつも笑顔で激動の時代を生き抜いた。最後に交わした父との約束のために―。