白い嘘

無垢な男と傷ついた女の究極の純愛

無垢な男と傷ついた女の究極の純愛

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視聴方法

言葉だけの「愛してる」はまっさらな偽り…
無垢な男と傷ついた女の究極の純愛 『白い嘘』


■スタップ
演出:ペ・ハンチョン
青少年ドラマ<私>、朝ドラマ<愛するほど>、<金色の馬車>
特集<嫁たち1、2>、<女を語る>など演出。ミニシリーズ<12月の熱帯夜>、週末<ときめく心>、朝ドラマ<氷点>、<もう愛は終わった>、<キム薬局の娘たち>、<いるときに愛して>など制作
演出:イ・ミンス
脚本:チョ・ウンジョン

1.母性愛という名のバカ
子供に対する母親の本能的な愛は母という言葉だけで頭を下げさせてしまう。この世で一番美しく、偉大な愛に反論する人は誰もいないだろう。しかし、子供のことになると一心不乱になってしまう、母親の無条件な愛がもたらす矛盾によって、傷つけられる者がいるとしたらどうなるだろうか。

2.世の中は今、バカを望んでいる
一人の男が一人の女を本気で愛した。しかし男は障害を持っており、愛が何か、結婚が何かがよくわらからない。とにかく彼女が大好きで、彼女がすべてということだけである。
最近は条件がよくなくても人を愛する者をバカと呼ぶ。
厳しい生存競争の中、周りを見渡すと誰もが皆、頭のいい人だらけで目が回りそうになる。そんな中で人々はバカの暖かみと余裕を求めているのではないだろうか。

3.結婚=選択
自分よりも家族を思い結婚した女。
汚点ない人生を送りたくて愛よりは条件を選んだ女。
自分の傷を癒すために、さらに自分を傷つける女。
結婚という狭い門の中に入る3人の女性たち。
今は結婚もビジネスだ。もちろん利益を求める営利行為ではないかもしれないが、結婚というものの選択肢には、愛以上の目的と理由がある。そんな結婚を通じて現代の社会像と家族観に共感をもたらし、新たな家族像の方向性を提示する。

4.バカの復活
古き良き時代の妻、障害者の夫、意地悪な姑と小姑。
ドラマの基本的な設定は、70年代に放送された「旅路」の現代版とも言えよう。
だが「旅路」の主人公、ヨングとは違い、ヒョンウは進化し、姑と妹は理由のある悪役を演ずる。
主人公のウニョンは、犠牲を武器に感動を押し付けるのではなく、現実とぶつかって向き合う姿勢で視聴者の心に近づくだろう。
母の過保護により成長が止まったヒョンウがウニョンに出会うことで、一人前の社会人として成長して行く過程を描く。夢と愛のある者にとって、肉体の障害は、決して人生の障害にはならないことを教えてくれるだろう。

出演 : シン・ウンギョン、キム・ユソクほか
提供元 : MBC
話数 : 全159話
韓国放送日 : 2008年12月01日
KNTV初放送 : 2009年10月21日

あらすじ

30歳を過ぎても母の後姿だけを追いかけていた知能障害の男が、雷に打たれたように愛したウニョン。そんな彼の無条件の愛に、初恋の人に捨てられ傷ついていたウニョンの心は徐々に癒され、ウニョンは彼の純粋さを愛し続けることを誓う。
そんな彼らの愛を苦しめるのが、人間なら誰しも尊いものと信じてやまない母性愛だったという現実に、愛を追い求める誰もが考えさせられるヒューマンドラマ。

登場人物

ソ・ウニョン 役/シン・ウンギョン
総合病院の看護師。家族や他人のことが先で、自分のことはいつも後回し。少し損をしてもその方が楽だと思っている。

持病で一生無能力だった父、一日も欠かさず問題を起こす母、世間知らずの妹。

この3人を養うために、学生時代から数え切れないくらいのアルバイトをして苦労してきたが、笑顔を絶やさない明るい性格。

運命のような出会いで心を尽くして恋をしたが、突然姿を消した彼を5年も待ち続けた。だが、彼女を待っていたのは彼の裏切りだった。

もう二度と人を愛せないと思っていたウニョンの心をヒョンウは開いてくれた。

確かに恋とは違うが、子供のように純粋な彼を一生そばで守ってあげたいと思う。

カン・ジョンウ 役/キム・ユソク
自分の成功のためなら愛も血もきっぱりと捨てられる酷い男。しかし、典型的な悪役ではなく、心に傷を負っている。

デパートの社長で頭がよくクール。卓越した企画力と推進力で、叔母のシン・ジョンオクに信頼されている。

若くて有能なCEO、優雅で知的な妻。すべてを手に入れたように見えるが、一度も本当に望んでいるものを手に入れたことがない。

5年前、家族を捨てられなくて、愛していたウニョンの前から去った瞬間から、すでに幸せという言葉を忘れた可哀想な男。

自分を産んだという理由だけで、自分の人生を振り回そうとする母には哀れな気持ちと愛憎が交差する。

幼い頃から「自分」は存在しなかった。愛情表現のない厳しい父に認められるため、母の言いなりに生きて来ただけだった。

カン・ヒョンウ 役/キム・テヒョン
1+1=1。千ウォンも1千万ウォンの小切手も彼には単なる紙に過ぎないというほど欲はないが、物や人、ひとつに執着しはじめると誰も止められない。

8歳の時、母に買ってもらった、今はボロボロなロボットを今でも大事にしている。30過ぎまで母から離れられなかった青年は、ある日突然恋に落ちてしまった。

恋が何か、結婚が何か、まだはっきり分からない。でもウニョンが好きだ。辛いことがあっても泣けない、嬉しいことがあっても笑う方法を知らなかった青年は、大好きなウニョンとの結婚し、徐々に自分の夢を持ち、一人前の社会人の男として成長して行く。

ホン・ナギョン 役/イム・ジウン
建設会社の一人娘で、何の苦労もなく育ってきたが、決して傲慢ではなく、誰にでも親切で優しい性格。生まれつきの人柄というより、豊かな環境で育った者の優しさがより輝きを増すことを知っている。

ファッションデザイナー、主婦、妻……。仕事も結婚生活もうまく両立するスーパーウーマン。

彼女の人生に半端はない。何をしても完璧ではないと気が済まない。

家の中では優しい妻、外では結婚前に付き合っていた男と恋愛し、徹底的な二重生活を楽しんでいる。

かと言って、真面目で隙のない夫に不満があるわけでもない。

結婚して5年間、些細な口ゲンカすらなかった。そんなジョンウとの結婚生活は刺激的ではないが、会うたびに派手なケンカと愛を繰り返すミンジェとの関係はやみつきになるコーヒーのようなものだ。

シン・ジョンオク 役/キム・ヘスク
ヒョンウの母。デパートの会長。鋭い勘と運で、裁断工場の女子工員から数百億の資産家になり、南大門では神話的な存在。

物事の判断が早くはっきりした性格だが、障害を持つ息子に対しては理性も良心もなくなる。

「ぞっとするくらい怖くて酷い女」――他の女と暮らすために出ていった夫が、二番目の子を妊娠しているジョンオクに残した最後の言葉だ。

息子に貧乏な生活まで引き継がせたくなかったジョンオクは、食事もろくに取らず、夫が言ったとおり怖いほどお金を儲ける。

死んだ夫に似ている賢いジョンウを頼りにしつつも妙なジェラシーを感じている。

ソ・ホグ 役/アン・ソクファン
ウニョンの父。飢死しても人間らしく生きるということが人生のモットーである。

無愛想で寡黙で一徹な性格。欲がなく、一生、真面目に働くが足踏みのような毎日。

表には出さないが、妻と長女のウニョンを苦労させていることを心苦しく思っている。

ナ・ジンスン 役/キム・ヘオク
ウニョンの母。メルヘンチックな感性と適当に世俗的な普通のおばさん。一生苦労をさせる無能力な夫だが、まっすぐな人柄と性格を尊敬している。

普段は小言を言っていても、夫が本気で怒るとすぐにしっぽを振る。極めて現実的でちょっとかわいい面もある。子供のために大きな秘密を心に抱いて一生を罪悪感の中に住んでいる。

次女とは前世の敵だったかのように毎日バトルを繰り広げるが、実は何を考えているかわからない長女よりは次女の方が楽。

ソ・ボヨン 役/ユン・ヘギョン
ウニョンの妹。世間知らずで俗物。だが単純で天真爛漫なところがあり、にくめない性格。ルックスだけを見て若くしてホンジンと結婚するが、ホンジンが持っているのはカードの借金だけ。

すっからかんになって離婚し、今は実家で暮らしている。

就活をするよりも玉の輿を狙う優雅さとは無縁のプー太郎。母親と喧嘩するのが唯一の楽しみでもある。

ある日、元夫のホンジンが現れて、いまだに彼と夫婦だった事実を知り玉の輿の夢は見事に壊れる。

一生をいじめても足りない夫だが、結局彼を一人前にしようと心を決め、優雅なバツ一から厳しい人妻に戻る。

チュ・ホンジン 役/キム・ジン
ボヨンの夫。ど田舎の精米所の息子で、ハンサムな顔だけを武器にソウルに上京した男。

見た目より気が弱いためホストにはなれなかったが、ハンサムなルックスと口のうまさで、女たちにすがりながら何とか生きてきた。

金持ちの女に出会い楽に暮らすのが夢だったホンジンは、顔だけを見て近寄ったボヨンと結婚するが、現実の壁は自分のカードの借金ほど高かった。

結婚後にも変わらない俗物な性格と、自分の一発を目当てにするせいで離婚の危機に落ちるが、ウニョンが金持ちの息子と結婚するということを知り、帰ってきてボヨンと再婚する。

チュ・エスク 役/キム・ヨンラン
ジョンウの母。自己愛と人と違う感性で周りの人を困らせるタイプ。自己中で子供っぽく、欲張りな女だが隙がありすぎて憎めない。

水の上では美しく優雅だが、水の下では一生懸命足を動かしている白鳥のような人。

シン・ジョンオクの周りにいていつも肘鉄を食らわされるが、夫に愛されて、頭のいい息子がいるという優越感で実はあまり傷ついてない。

愛した男が妻子持ちだったことは問題だが、別に罪の意識はない。生まれつきのショーマンシップで必要であればいつでもどこででも笑い、涙を流せる。

障害のあるヒョンウの変わりに、自分の息子のジョンウが会社を継いだほうがいいという夢を見ている。

カン・シヌ  役/チョン・ユンジョ
デパートの海外ブランドチーム長。ヒョンウの妹。

頭がよくてきっちりした性格。気が強く人に冷たい。

自分が生まれる前に違う女と暮らすために出ていってしまった父。

障害をもった兄だけに愛をささげる母。

何も知らない無邪気な兄。

自分に興味を持ってくれる人はおらず、幼い頃はいつも一人だった。いつも尖って針を立てているのは傷つかれたくない自分へのバリケードであった。

だが実はとてももろく、愛情に飢えている女の子だ。

愛を信じない彼女は、金目当てに兄と結婚したウニョンが、いつか兄を捨てるということがわかっている。お金で買ってきた嫁に優しい家族が気に入らなくていちいちけちをつけ、義理の姉をいじめる。

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