チェ・ジウ＆イ・ジョンジェ主演！制作費７．５億円！

あらすじ

登場人物

ハン・ドギョン(女、31歳) 役／チェ・ジウ
仁川空港 運営本部室長。空港は｢避難所｣。仁川空港エアサイド・ランドサイドすべてにわたり、空港運営を管轄担当する。美しきプロ。5ヶ国語を操り、判断力・実行力に加え、冷静で強い決断力もある。傍目には血も涙もないように見えるが、意外に心遣いもきめ細かい。しかし、一人になると自分への憐憫とさびしさに苦しんでいる。幼い頃の傷をもつ。華やかなルックスと異性へのスマートな態度から、恋愛も百戦練磨といったイメージが漂う。もちろん幾度かの恋もした。しかし問題は、愛の痛みやおろかさを経験したことがないこと。映画や小説のような切ないロマンスはフィクションの世界のもので、友人や仕事仲間の経験談を聞いても、子供じみた誇張だったり馬鹿な執着としか思えないのだ。しかしあるとき、一人の男に経験したことのない感情が芽生える。出会いと別れの場である空港に勤務しながらも、その出会いと別れを怖がり、壁を作って他人との深い接触を避けていたのに、その男への思いから、すべてが搖るぎはじめる。よりによって同じ場所で働く男、しかも危険が身上の国家情報院の要員。ジソンとの愛と別れを経験し、自分の愛しかた、世の中との接し方を学んでゆく。空港病院の女医ミョンウとは、働く女性としての共感を感じ、信頼と友情が芽生えるが、彼女がジソンの過去の恋人であることを知り、戸惑う。友情と愛の間に迷いながらも、互いを尊重し、誠実であろうとする。

キム・ジソン(男、33歳)　役／イ・ジョンジェ
国家情報院・仁川空港担当要員。空港は｢国境｣。本来は情にあふれる性格だが、職業がら常に緊張を解かない。国家情報院の要員として、空港内でのテロ・産業スパイ・麻薬・国際犯罪組職の入国・諜報など、すべてを担当する。鋭い観察力、判断力、素早さ…要員として全てを備えている。ひたすら信念を貫き、組職の論理とぶつかろうと妥協はしない。目的のためには手段を選ばず、命令不服従も日常茶飯事で、いつもさまざまな問題を起こす。初めて国家情報院に入ったとき、彼は頭脳明晰で明るく、ユーモアあふれる平凡な青年だった。作戦中に負傷して運ばれた病院で、担当になったインターンと炎のような恋に落ちる。しかし、結婚をあきらめた。それは互いの職業のためだった。別れの傷は癒えがたく、秘密要員になることを志願し、中東に向かう。死と向き合うような厳しい任務につくことで、すべてを忘れようとしたのだ。しかし十年ぶりの故国で過去の恋人に再会し、混乱する。仕事のため、空港の人々とぶつかることも多いが、本人の暖かく明るい性格により、一つの家族のように結びついてゆくのだった。運営本部室長ハン・ドギョンとも激しく対立しながらも、危険をともに潜り抜け、強い信頼感が芽生えてくる。一見、何事にも動じない強い彼女が妹のことで悩みぬくのを知って同情し、親しみを覚えて近づくが、彼女が自分を好きになるとは夢にも思わなかった。

カン・ハジュン(男、31歳)　役／イ・ジヌク
運営本部・状況管理チーム長。空港は｢戦場｣。短気で攻撃的、しかし情にあふれ、思慮の深い男である。空港にある数千ものカメラを常に見守り、あらゆる状況に対処する。ランドサイドとエアサイド、移動地域全域を縦横無尽に奔走、ブルドーザーのように問題を解決するしていく。仕事がら、礼儀正しくマナーを守ったり、いい人を演じることが苦手。毎日がストレスの連続だが、それも楽しんでいる。ドギョンにとって、彼は安息の場所でもある。しかし、彼のなかで、彼女への思いは次第に複雑になってゆく。彼女は職場の上司で幼なじみ。そしてひそかな恋心を抱いている。なぜ一人の女性と、こうも複雑な関係になってしまったのか…。

ソ・ミョンウ(女、31歳) 役／ムン・ジョンヒ
空港病院の医師。ジソンのかつての恋人。空港病院での一般診療以外にも、空港や機内で発生する急病患者の診療・検疫を担当している。戦場のごとき救急治療室で休む暇もなく、果敢に医療現場を仕切るベテランだが、白衣を脱いだ彼女は、物柔らかで女性らしい魅力にあふれている。緊急治療室のインターン時代、苦労の連続の中で入院したジソンと出会い、激しい恋に落ちるも、別れてしまう。ジソンの帰国を知り、大学病院をやめて空港救急センター勤務を希望する。十年ぶりに再会したジソンとは表面上は落ち着いた態度で接しているが、かつての熱い思いは、鮮烈に蘇ってくる。過去に戻りたいとも思うが、ずいぶんと歳月が流れてしまった。そして、彼の横には若くて聡明な…自分のように虚しい臆病に立ちすくむような女性ではない、ハン・ドギョンが立っている。ドギョンへの友情と嫉妬の狭間で悩む。