四本指のピアニスト“ヒア”
感動のスペシャルドキュメンタリー
日テレ 24時間TVでも紹介!! 母の愛情と協力のもとに障害を乗り越え、
ピアニストの夢を果たした 感動のスペシャルドキュメンタリー
『四本指のピアニスト“ヒア”』
■第一部
ヒアは指が四本しかない。2005年20歳になったヒアの身長は1メートル余り、膝下の細い足は3歳で切断した。母親のガプスンさんはヒアの体を見るたび、申し訳ない気持ちになる。傷病軍人だった父親は痛み止めにモルヒネを常用していたし、ガプスンさんは妊娠に気づかず風邪薬を飲んだからだ。 2004年12月、ヒアは障害者の音楽家たちと共に舞台に立った。仁川から始まって全国5ヶ所で開催される予定だったが、初日の公演を終えると非常事態が。ヒアの右手が思うように動かない。左手とは違い関節が生きていて、ピアノを弾くのに重要な役割を果たしている右手にムリがきてしまったのだ。初めて出演を断るヒアにお母さんは戸惑うばかり。数日後に予定されていた清州での単独リサイタルだけはやり遂げようと決心するものの、指の痛みを我慢できるか、母の心配は絶えない。
■第二部
ヒアが生まれたとき、家族はヒアをカナダに養女として出すことを勧めた。しかし20年後の今日、ヒアは養女ではなく、ピアニストとして堂々とカナダの地を踏んだ。 Niagara on the Lake にある ST. Mark’s Church でリサイタルを行ったのだ。四本指が奏でるヒアの音楽世界にカナダの人々は感動の涙を流す。ヒアが20歳になる2005年、もう一つの変化が訪れた。ヒアが韓国国立再活福祉大学のマルチメディア音楽科に入学し、女子大生になったのだ。大学で寮生活を送りながら、20年間一度も離れたことのなかった母から独立するヒア。髪に1本のヘアピンをつけることすら困難なヒアに寮生活が可能なのか、心配が先立つ母。しかしヒアが大学の寮へと出発した後、ヒアのいない虚しさが誰よりも大きかったのも母だった。離れたからこそお互いの大切さに気づいたヒアと母の愛が伝わるだろう。
ドキュメンタリー特集『四本指のピアニスト“ヒア”』は、ピアニストのイ・ヒアと、その母であるウ・ガプソンさんの感動の物語。生まれつき両手に指が2本ずつしかないヒアさんは、膝下から足もなく知能も低い。人々は当初、障害を持つ彼女がピアノを弾くのはムリだと言っていた。そんな周囲の心ない言葉にもくじけることなく、母と娘は、ピアノが弾けなければ他のことも何もできないという一念でピアノにこだわり続ける。そして1日10時間の血のにじむような練習の果て、ヒアはついに世界でたった1人の、四本指のピアニストとなった。この番組は、不可能に挑む彼女の一年間をカメラに収めたもの。時事教育局の担当プロデューサーは、『四本指のピアニスト“ヒア”』を通して、家族とは何か、家族に体の不自由な人がいた場合、どのように乗り越えていくかを伝えるために「家族の月」の特集番組として企画したことを明らかにした。
提供元 : MBC
KNTV初放送 : 2006年12月11日