現代版シンデレラ物語ミニシリーズ

登場人物

カム・ウソン
（完璧な男～キム・ボムス（29才）役）
特別な教育を受け、欲しい物は何でも手に入れられるソンイル・グループの後継者。だが彼の人生はすべてがお膳立てされた、目標も生まれた時から決まっている人生だ。高校途中から早々に渡米し、大学を卒業して帰国する。専攻はもちろん経営学。どんなスポーツも難無くこなし、楽器も扱えて、外国語も３～４ヶ国語を駆使するマルチ人間。後継者として備えるべきものをすべて教育されてきた。

キム・ミンソン
（正直で自信に満ちた女～
イ・ヒョンジョン（26才）役）
独立プロダクションの演出助手。放送経歴２年の新人だが、いつかは世界をあっと驚かせる自然ドキュメンタリーを制作するのが夢。ドジで失敗の連続だが、正直で快活、正義感に満ちた彼女だが、高校３年の時母親を事故で亡くし、タクシーの運転手である父親と弟との三人暮らし。父親は娘が何をしてもほめて励ましてくれる。その甲斐あって、彼女は何事にも明るく肯定的な性格となり、相手が誰であろうと気後れせず卑屈にもならず、自信を持っている。しかし、ある日彼女の前に一人の男性が現れる。この男性と会ってから彼女の人生はめまぐるしく変わるが…。

ホ・ジュノ（ユ･サンホ（36才）役）
独立プロダクションの自然ドキュメンタリーの監督。ぶっきらぼうで気難しそうな口調、そっけない態度。誤解もされやすいが、誰よりも実直な人間。正しいと思ったことは、周囲の意見に流されることなく押し通す。元女子高の生物教諭で、ヒョンジョンはその時の教え子である。ドキュメンタリー制作に没頭して家庭をおろそかにしていた頃、病気の妻の最期を看取れなかったことで、今も自分を責め続けている。

キム・ヨジン（ナム・ヘスク役）
プロダクションの製作チーム長であり代表。未婚。構成作家出身で、海外留学から戻って投資家を募りプロダクションを設立した。しかし、思ったほど経営が順調にはいかず、頭が痛い。野心的な長期プロジェクトである、自然ドキュメンタリーシリーズに希望を託している。

ハン・ヘジン（ファン・ジュヨン役）
ヒョンジョンの高校の後輩。同じプロダクションの構成作家。ヒョンジョンのご近所さんで、子供の頃から実の姉妹のように育った。小さなスーパーの娘で、よく食べ、よく眠り、よく忘れる大らかな性格。ただし、気が利かないのが玉に瑕。空気を読めず、何でもかんでもしゃべってしまい、周囲をあわてさせる。同じプロダクションの助演出のギチャンと恋人同士だが、ヒョンジョンの弟ヒョンドが割り込んできて、複雑になる。

ムン・ジユン（イ・ヒョンド役）
ヒョンジョンの弟。アルバイトをしている。ヒョンジョンとはまるで女兄弟同士のように仲がいい。活発で情に厚く、カッとなりやすい。姉の交際相手が誰かを知って、期待に胸をふくらませる。自分もあの会社でいいポストに就けるだろう、20坪の団地を引き払って大きな家に越せるだろう、親父も楽が出来るだろう。そんな期待をモロに態度に出して、ヒョンジョンを悩ませる。だが、姉がボムスとの交際で苦しむと誰よりも憤慨し、姉と別れろとボムスに詰め寄る。

キム・ジョンハク（キム・ミンス役）
ボムスのいとこ。ボムスと同じ系列会社の経営企画室長。もともとボムスの父親は次男で、ミンスの父親が長男だった。しかし、ミンスの父親は、弟のボムスの父親に押し出されてしまった。死んだ祖父は、何事にも欲が深く即興的なミンスの父親よりも、慎重で頭脳明晰なボムスの父親を愛したのだった。ミンスは、ボムスが享受している全てのものは、本来は自分のものだったと思っている。

ユン・イェリ（パク・ソヨン役）
ボムスの秘書。ヒョンジョンの高校時代の同級生。人目を引く美貌、ワガママな勘違い女で、友達を自分の召使いくらいに思っている。名門女子大を卒業と同時に、ソニル・グループの秘書室に就職。自分のすることは、何でも素晴らしいかのように仕立て上げて自慢するタイプ。秘書という職業に対しても、相当な誇りと自負心を持っている。友達のヒョンジョンが、小さなプロダクションで、薄給で働いていることに哀れみを持っている。

ジョン・ソンファ（コ・ギチャン役）
助演出。ジュヨンと付き合っていて、周囲の人間をあきれさせるほどイチャイチャすることもある。ヒョンジョンとは気の合う友人。芸能情報、株式情報、社内の恋愛事情など、何でもよく知っていて、何にでも興味津々。ヒョンジョンのロマンスも、しゃべりたいのをガマンするのに必死だ。

キム・ヨンヒ（チェ・キュハン役）
チーム長。ヒョンジョンの直属の上司。政治、経済、文化の全般に渡って論評するのが趣味。学生運動をしていた前歴を大げさに言いふらし、社会に対する批判が特技だが、決定的に自己批判の出来ない人物。弱い者には強くて強い者には弱く、自分の言ってることの意味が分かっていない。