嫁菜
惜しみない親の愛が涙を誘う感動のドラマ※一挙放送
■話題
MBC旧正月特集ドラマ『嫁菜(ヨメナ)』が、涙を誘う感動で好評を得た。
特集ドラマ『嫁菜』は、生涯土地を愛し農業を営んできた父親“パク面長”(クォン・ソンドク)と、子供たちに尽くした母親(キム・ヨンリム)を主人公に、現代の韓国社会の問題を振り返った作品である。
『田園日記』のクォン・イサン監督と、作家のキム・ジョンスがコンビを組んだ『嫁菜』は、父親の財産をめぐる子供たちの葛藤と、認知症の母親の介護など、我々が直面する現実的な問題を扱い、お茶の間に静かな反響を巻き起こした。
ドラマ放映後、ホームページの掲示板には、「とめどなく涙が流れます」、「感動と懺悔の涙を流しました」「胸がつまった」「現実的な問題だから、余計に胸に響く」など、好意的な意見が後を絶たなかった。
クォン・ソンドク、キム・ヨンリム、コ・ドゥシム、ヒョン・ソク、キム・ヨンラン、チョン・インテク、イ・ミジ、イ・ゲイン、パク・スンチョン、イム・ヒョンシクなどの出演による『嫁菜』は、キャストたちの好演と、正月の連休にふさわしい現実的な題材で、視聴者たちの共感を呼んだ。
時が経つと多くのものが変わる。 人も山も川も、人の人に対する気持ちも変わる。しかし変わらないものが1つある。それは、親の子に対する気持ちだ。変わるのは我々だ。親に甘えて勝手をするのは、我々自身なのだ。 嫁菜は野原でよく見かける花だ。身近にあるが、注意を払わないと気づかずに見過ごしてしまう。野花のように、親も身近にいるからこそ、その大切さを忘れてしまうことが多い。ドラマの家族を通じて、普段ないがしろにしていた親に対する物語、そして我々の親に対する態度はどう変わってきたのかを描く。 (MBC公式サイトより抜粋)
出演 : クォン・ソンドク、キム・ヨン二ムほか
提供元 : MBC
話数 : 全4話
韓国放送日 : 2008年02月07日
KNTV初放送 : 2008年05月05日
登場人物
パク・チャンスン(父親・78歳)役
クォン・ソンドク
生涯土地を耕して生きてきた、プライドの高い老人。
中学の課程を独学し、世の中に対する見識もある。いっとき面長を務めたこともあって、パク面長と呼ばれている。口数が少なく慎重で、町内では尊敬される人物。数年前、胃がんの手術を受けて回復した。口には出さないが、黙々と苦労を耐え忍んできた妻への感謝の気持ちと、子供たちへの腹立たしさを感じている。若い頃から爪の先が磨り減るほど働いて買った田んぼが、開発計画で値が上がっている。
イ・スンシム(母親・77歳)役
キム・ヨンリム
典型的な韓国の母親。
子供たちにひもじい思いをさせないようにと、つましく気苦労の絶えない人生を送ってきた。子供を6人産んだが上の子2人を亡くした若い頃の記憶が残っている。どの子も大事だが、母乳が足りずに重湯でやっと育てた末息子のヨンジョンのことが気がかりで、死のうにも死ねない。
ヨンイル(長男・56歳)役
ヒョン・ソク
母親にとっては、絶対的で頼りになる長男。
子供の頃から家族に甘やかされていたため、利己的な面もある。“掃き溜めに鶴”の分際で、出来すぎた女房をもらったため、女房に頭が上がらず、親に対してしても面目がない。怠け者で人生設計もなく適当に暮らしている末っ子のヨンジョンと、実力もないのに一発当てることだけを考えている次男のヨンドゥを内心軽蔑している。
チョン・スヒ(長男の嫁・54歳)役
キム・ヨンラン
よく言えば優雅、あけすけに言えば冷たい性格。
大学の講師。夫とはずいぶん前から仮面夫婦の状態。ヒマを見ては旅行をしたり、ボランティア活動にいそしみながら、夫に対する不満を解消し、耐えている女。最大の願いは、留学中の息子を、息子のいない名門の家の娘婿にすること。
ヨンドゥ(次男・53歳)役
チョン・インテク
頭がよく要領のいい次男。
子供2人はアメリカに早期留学中で、妻は現地と韓国を行き来している。一時、株で大もうけした。兄嫁に頭が上がらない兄貴が不満で、兄貴とは付き合っていない。ムリな投資で現在は破産状態、女房の実家にも相当な迷惑をかけた。
イ・ジヨン(次男の嫁・47歳)役
イ・ミジ
派手好きが欠点ではあるが、気立てがよくかわいらしい女性。
家を飾ったり、料理を作ったり、おしゃれをするのが好きな彼女だったが、いくら止めても聞く耳を持たずに危険な投資を続ける、株中毒の夫と別れる決心をする。イ・スンシムにとっては、一番優しくて娘のような嫁で、この嫁を失うのは耐えられないほどつらいことなのだ。
ナ・ジョンミ(三男の嫁・48歳)役
パク・スンチョン
不満を口に出さずにはいられない女
口を開けば無能な夫の悪口。だが本人もだらしがない。暮らし向きがいいのに援助してくれない長男と次男の嫁が恨めしくて、夫の実家に来るたびにふくれっ面、家族の前でアピールする。現在は食堂で働く。
ヨンオク(長女・57歳)役
コ・ドゥシム
弟たちを進学させるために、高校も出られなかった姉。
口数が少なくおとなしい。歳を取る一方なのに老後の対策を何もしておらず、嫁いだ娘からひどすぎると露骨にイヤミを言われている。金持ちと言われるほどたくさんあった田畑は、とっくの昔に安い値で売り払ってしまい、一人息子は移民してしまった。売り払った土地は、今価格が急騰し、そのせいで夫は朝から晩まで酒が手放せない。
娘婿(60歳)役/イム・ヒョンシク
先祖から譲り受けた財産を食いつぶしながら暮らした人間。
財産も底をつき、手放した土地の急騰振りに嘆きながら暮らす。出来のいい嫁の弟たちがバカにするので、女房の実家に対しては不満だらけ。女房の弟たちに会うと、そのたび虚勢を張るが、その虚勢も通用しなくなった。妻の実家の土地を狙っている。写真など、カネにならない趣味に熱中している。
ウルグムさん
(お隣さん・75歳)役
キム・ヨンオク
小学校しか出してやれずに、田舎から追い払った8人の子らがそれぞれ安定し、おかげで優雅な老後を楽しんでいる。 タイ、中国、ハワイ、ベトナム、ニュージーランドまで、子供たちのおかげで海外旅行を楽しみ、簡単な英語(?)も出来るようになった。町に新しく出来た評判の店をめぐるのが趣味。若い頃はいつも人にうらやまれていたお隣の奥さん、ヨンイルの母親の状況が気の毒で、おせっかいを承知で助けようかどうかといつも迷っている。
オクマン
(ウルグムさんの長男)役
パク・ウンス
ヨンイルの友達
小学校を出た後、ソウルに上京し、靴磨きから始めて今ではシンリムドンに店舗つき住宅を3軒も持つ金持ちになった。盆正月には村の年寄りに挨拶し、ウィスキーを1本ずつ配る礼儀正しさ。ヨンイルに対する根深い羨望と嫉妬が、彼の成功の原動力だった。
ベクマン
(ウルグムさんの次男)役
ムン・ヨンミン
ヨンジョンの先輩でもあり友達でもある。
ヨンジョンとツルんで、やんちゃをしていた時期もあったが、心を入れなおして、郷里で頑張っている。歳を取っても結婚が出来ず悩んでいたが、現在はフィリピン人の妻と幸せな新婚生活を満喫中。
チャチャリーナ
(ベクマンの妻・31歳)役
ヘレン
フィリピンから嫁いできた女性。
ヨンジョン(三男・50歳)役
イ・ゲイン
末っ子だからと親が甘やかせて育てたため、子供の頃から近所ではロクデナシで有名だった。
100円稼いだら1000円使う。生活能力が欠如している。年老いた母親の前ではいつまでも子供で、ひどく甘える。文房具店、チキン屋、焼酎ハウス、ゲームセンターなど、始めたそばからつぶすのが特技。高校生の頃から、ケンカの和解金に使ったカネだけでも、小さなマンション1軒分にはゆうになるだろうというのが、ご近所の証言。しかし、最近は遅ればせながら何とか頑張ろうと努力している。