あらすじ
ギョンヒは訳も分からず不安を抱えたまま、夫・ジヌの言うとおり偽装離婚の離婚届に判を押してしまう。7年前ジヌと結婚して6才になる娘もいるが、フツーの夫婦のように一緒に暮らしたのは、わずか数ヵ月だけだった。 幼い頃、父親が孤児のジヌを引き取り兄妹のように育つが、2人がソウルの大学に進学すると、学費の工面が難しくなった父親は、ギョンヒを犠牲にして田舎に連れ戻す。ギョンヒは幼心にも、両親の離婚がジヌを引き取ったせいだと知っていたが、不満をこぼすこともなく、ジヌを愛し、結婚に至る。だが、2人が冷たい関係になったのは、実際には経済的な理由と、民宿を営み頑なに田舎を離れようとしない父親に起因していた。ところがその民宿も経営に行き詰まり、競売にかけられてしまう。ギョンヒは、入札されなければ、あと1ヶ月は民宿を続けられるという希望を持って裁判所に出向くが、そこで驚愕する。偽造離婚したあと電話一本よこさなかったジヌが、聞いたこともない会社の代理となって、父の家を落札したのだった。