■みどころ
“不良家族”のひとつのみどころは、ダルゴンとヤンアの、ムードのかけらもない愛し方だ。歯の浮くようなセリフの一つもなく、お互いへの感情を上手く表現できず言い争ってばかりの二人は、ヤンサムとナリムのちびっ子カップルよりも不器用だ。だが、お互いへの愛情は格別である。幼い3人の弟を一人で育てる苦労人のヤンアと、5月5日ダルソン公園で3歳の男の子がカンパンを食べていたから“オ・ダルゴン”と名づけられたダルゴンは、境遇の似たもの同士であった。ダルゴンは、ヤンアの前でだけはチンピラでありたくなかった。ちょっとしたことで二段蹴りを繰り出すヤンアも、そんなダルゴンの姿に、“男らしさ”や“家族愛”の全てを感じとる。
似たもの同士が集まったニセ家族を通じて、慰めと癒しのきっかけを得る“不良家族”は、この社会の家族論に少なからぬ波紋を投げかける。 めまぐるしい現代社会では、自分自身をも顧みる余裕がなく、家族という存在も忘れがちだが、家族は気に食わないからといって替えられるものではない。
ニセ家族のために時には度が過ぎるほど干渉し、時には犠牲をもいとわない“不良家族”には、笑いだけではなく、解体されつつある現代の家族に、家族の意味をあらためて考えさせる感動的要素も含まれている。
■ 話題
1. ナム・サンミ、SBSドラマ“不良家族”に主演、 キム・ミョンミンと共演。
不慮の事故で家族を失い、記憶喪失となった9歳の少女名ナリムのために、各々一つ二つ欠点のある面々が集い、“家族代行サービス”を提供するという内容のロマンティックコメディー“不良家族”で、ナム・サンミはニセ姉のキム・ヤンアに扮する。 ナム・サンミ演じるキム・ヤンアは、幼い弟3人を育てるためにがむしゃらに働くが、ひょんなことから“不良家族”の一員となり、“家族代行サービス”の社長でニセ叔父役のオ・ダルゴン(キム・ミョンミン)と、衝突しながら愛を育てていく。ドラマ4本と多数の映画のオファーを受けていたナム・サンミは、自分に一番似合う役柄と判断、“不良家族”の出演を決めた。 一方、ナム・サンミの恋のライバル役である“ミス・パーフェクト”ハ・ウンスをヒョニョンが演じ、イム・ヒョンシク、ヨ・ウンゲ、クム・ボラらベテランが不良家族の一員として出演する。ナリム役には、“不良主夫”で大人を食う名演技を見せた子役、イ・ヨンユがキャスティングされた。
2.キム・ミョンミンのコミック演技が注目
SBSドラマ“不良家族”が視聴率11.4%を記録、愉快なスタートを切った。
“不良家族”には、将軍イ・スンシンを演じたキム・ミョンミン、バラエティー番組やCD発売などで万能エンターテイナー振りを発揮しているヒョニョン、整ったルックスとはアンバランスな“たくまし娘”に変身したナム・サンミなどが出演、放送開始前から注目を集めていた。 特に視聴者からは、将軍イ・スンシン役で強烈な印象を残したキム・ミョンミンの遊び人役の演技に、“役者にならなかったら、遊び人になっていただろう”という声が寄せられている。
出演 : キム・ミョンミン、ナム・サンミほか
提供元 : SBS
話数 : 全16話
韓国放送日 : 2006年03月22日
KNTV初放送 : 2006年08月20日