二卵性双生児の数奇な運命

登場人物

チョ・ギョンファン（チャン・ハクス役）
ハンサムでロマンティスト、妻と母の強い希望で代理母に息子（ギョンビン）を産んでもらう。そのためか普段はギョンビンへの愛情を表に出さない。息子と一緒に銭湯に行くことを楽しみ、娘たちにとってもよき父親。人前では威張っても、妻と２人きりなると優しい夫に大変身。おしゃれでカラオケが大好き。ギョンビンの財布にお金が入ってないと怒り出す。また、老母のためならどんな事でもする親孝行者。

チャン・ミヒ（ハン・ヨンスク役）
ギョンビンとスンリの生みの母。美人なのに薄幸な運命。貧乏な家庭に育ち、若くして子連れの独身男と結婚するものの、その夫が半身不随となり、代理母を引き受けるという悲運の女性。不幸の連続に打ちひしがれても、すぐに立ち直る強さがあるが、楽天的で素直な性格が裏目に出て、次々事件を巻き起こす。年はとってもハクスまで心を奪われるほどの美貌を武器にしている。

キム・ジヨン（チャン・ナムギョン役）
チャン・ハクスの次女。姉のヨギョンに代わって長女の役目を果たすキャリアウーマン。完璧主義者で合理的な性格なので、代理母が産んだ妹のスンリを快く認める。姉のために自分の結婚を遅らせていたが、先輩の作業室の近所に住む子連れの男ソンリョンと恋愛関係に。後にナムギョンが書いた家族史をソンリョン監督が映画化する。

チョン・スヨン（チャン・セギョン役）
チャン・ハクスの三女。大学4年生、留学準備中。虚栄心が強く自己中心的。音楽もクラシックだけを好み、ダンスミュージックを好むスンリを見下す。代理母の子であるスンリの存在に嫌悪感を示し、否定する。スンリと体質や小指の形までそっくりなのがもっと気に入らない。

アン・ジェウク（コン・スチョル役）
チャンミの兄。落ちぶれた人生を送る、義理深いタフガイ。 妹の友達スンリを通して知り合ったヨギョンと恋に落ち、切ないラブストーリーの主役となる。

キム・ソヨン（ナ・スンリ役
チャン・ハクスの末娘。ギョンビンとは同じ母から産まれた二卵性双生児。ハクスの家庭に迎えられて、チャン・ユギョンと名づけられても元の名前にこだわり続ける。育った環境の影響で、家族とつねに摩擦を起こす。権威的な祖母に目の仇にされギョンビンとも攻防戦を繰り広げる。鼻持ちならない三女のセギョンを一番嫌う。その反発でセギョンの彼とつきあって、教養とマナーを学び立派なレディーに。捨てられた憎しみと復讐心から出発した家族との葛藤と和解を通して、人間的に成熟して再出発するに至る。

コ・ス（チャン・ギョンビン役）
チャン・ハクスの一人息子。祖母と養母の愛を独占して育つ。でも、生母と双子の妹の出現でそれまでの平凡な人生が一変する。特に姉の言語障害が自分の存在に関係していることを知り、手話のサークルに入るなど姉を懸命に励ます。スチョルに想いを寄せる姉をひたすら応援して、幸せのキューピッド役を買って出る。ところが肝心の自分の恋は破れてしまい、スンリの友人であるチャンミに慰められる。そして最後まで受け入れなかった代理母に骨髄を提供する。

ファン・スジョン（チャン・ヨギョン役）
チャン・ハクスの長女。言語障害心であるため心を閉ざしている。排他的な性格と一度言い出したら一歩も引かぬ頑固さで、家族のトラブルメーカーになっている。唯一心を開いているスチョルに愛されようと必死。文字による通信が面白くなって毎晩チャットに熱中している。

コ・ドゥシム（ナ・ジョンオク役）
チャン・ハクスの妻。自尊心が強く、決断力のある肝っ玉母さん。娘を3人産み続けたあと、自分から積極的に代理母を探し息子を産んでもらう。長女ヨギョンを聾唖者にした後ろめたさから冷たくあしらってしまう。息子のギョンビンには病的に執着し、頭のてっぺんから足の先までコーディネイトするのが趣味。暇さえあればデパートでギョンビンの物を買いあさる。ギョンビンの双子の妹、スンリの存在を知り、自分の犯したもう一つの罪として受け入れる。