姉さん
ソン・ユナ主演の2006年話題作!
■話題
「姉貴」は、突然の事故で父親を失い、弟たちと世間に放り出された20代の女性、そして、その周辺の物語を描く予定だ。多くの者が富の蓄積こそが最高の価値だと考える現代において、そろそろ人生の目標を振り返ってみたくなった我々に、温かい何かを訴えかけるだろう。脚本は、二大作家の一人と評される、「母の海」、「あなた、そして私」のキム・ジョンス、1年半ぶりの新作である。家族の価値を見失いつつある現代人の胸に、温かく響くドラマとなるだろう。ソン・ユナは、何事にも自信満々の美術を専攻する大学院生で、資産家の父親の失踪で、没落した家の家長となったスンジュを演じる。キム・ソンスは、スンジュのパートナーであり国文科の講師で、世俗的な富と名声には関心のない、気さくでおっとりしたゴヌを演じる。
多くの人間が富の蓄積を最高の価値と考え生きている。しかし、そんな人生の目標を振り返る頃ではないだろうか。このドラマは、突然の事故で父親を失い、世間に放り出された20代の女性と、その周囲の物語である。彼女は、短い間に両極端の人生を経験する。悲しみより怖い貧しさと遭遇した彼女は、経済的な没落よりもつらい精神的転落の危機を迎える。だが、幸いにも彼女のそばには、黙々と彼女を見守る一人の男がいた。素朴だが人間味あふれるその男と、家族の助けで危機を乗り越え、ついに自らの力で自分の居場所を見つけ出す若い女性と、その周辺の物語を通じて、何を追及して、どう生きるのが人生の正解なのか、悩んでみようと思う。
出演 : ソン・ユナ、キム・ソンスほか
提供元 : MBC
話数 : 全55話
韓国放送日 : 2006年08月12日
KNTV初放送 : 2006年10月25日
登場人物
ソン・ユナ (ユン・スンジュ役)
何事にも自信満々の、美術を専攻する大学院生。資産家の父親の失踪後、いきなり没落した家の家長となる。言うことを聞かないと、弟でもげんこつでぶん殴り、軍規を正す性格。父親の失踪後、世間の怖さを身にしみて分かっていく。
キム・ソンス (キム・ゴヌ役)
国文科の時間講師。世俗的な富と名声には関心のない、気さくでおっとりした性格。現代のデジタル文明を歓迎しない人間。生涯学問を続けたくて人文学を専攻したが、苦労する両親を見て、最近は時々後悔もする。スンジュを愛しているが、貧乏な家の長男の嫁に収まらせ、彼女の自由を奪うことは出来ないと考え、わざと身を引く。
ホ・ヨンラン (ユン・スア役)
物静かでしとやかな女性。だが、その心には、幼い頃から一緒に育ってきたスンジュへの根深い嫉妬が渦巻いていた。スンジュより先にゴヌを知り、人知れず想いを寄せていたが。積極的なスンジュのせいで、恋心を表すことすら出来ず、身を引いた。スンジュのお下がりを着て、スンジュの飽きたオモチャで遊び育った彼女。
カン・ギョンジュン (キム・ゴンセ役)
カネになることなら、どんな仕事でもする青年。家賃がつきに5,6百万くらい入ってくる小さな店舗つき住宅を作って、父親や兄と上と下の階で仲良く行き来しながら暮らすのが、彼の唯一の夢。カネの掛からない唯一の趣味は、近所のたくましい娘、ノ・ユスンをからかうこと。恋だの愛だのは、恵まれたぜい沢なヤツらがする、幼稚なマネだと信じている男。
ペク・ヒョン (ユン・ヒョクチュ役)
ひと言で、甘ったれの金持ちの息子。母親を早くに亡くし、祖母の手で甘やかされて育ったため、ワガママで、プライドだけはいっぱし。慣れない貧しさと周りの裏切り、自分の無能さに耐え切られず、誘惑に流される。だが、次第に健康な青年に成長する。
メン・セチャン (コン・ヨンジュ役)
3兄弟の末っ子。虚弱体質の中学生。人への心配りを忘れない。目配り気配りができて、誰からも愛される。だが、そんな自分の性格に嫌気がさすこともある。兄の脱線を知っているが、いつもかばい肩を持つ。失踪した父親が戻ってくることを切実に願っている。そんな少年の望みは叶うのだろうか…。
チョ・ギョンファン (スンジュの父 役)
野心ある地方の企業家。母親のいない子供たちが哀れで何でも与える、子供を溺愛するタイプの父親。どんな母親よりも細やかに子供を可愛がったために、子供たちにとって、父親の失踪はあまりにも衝撃的で悲しい。相当な規模のオーシャン観光プロジェクトの推進中に失踪。大々的な捜索が行われたが、彼の乗っていたヨットの残骸と、死亡を推定させる遺留品が発見されただけで、様々な憶測を残し、忽然と姿を消してしまう。。
パク・グニョン (ゴヌの父 役)
建設現場の班長。真面目に生きてきたが、数回の小さな失敗(娘のゴンスクのために、娘に内緒で娘婿の借金の保証人になるなど)と、頑固な性分のせいで、暮らし向きは一向に変わらない。妻や子供、父親に満足なことをしてやれず、申し訳なく思っている。どこに住んでいるかすら分からない先妻との娘、ゴンスクとの不和が、彼を次第に無口な男にしていく。家族の生活のために夢をあきらめ、意に染まない仕事をしながら生きる、典型的な父親像。
キム・ジャオク (ゴヌの母 役)
認知症の舅を大事にする、近所で評判の出来た嫁。お人よしだが、たまには小姑のボッキとケンカをし、家を騒がせる。博士号まで取った長男が、まだ正教授になれないのが無念である。もう一つの無念は、先妻の娘ゴンスク。ゴンスクが父親と仲違いをしたのは、自分が原因のようで胸を痛めている。
ユン・ユソン (ゴンスク役)
父親への反発から、親の反対する男と家を出て結婚した。だが、その結婚にもすぐに失敗し、現在は娘と苦労しながら生活している。父親に対する恋しさと恨めしさ、誤解がないまぜになって、少々ひねくれている。実は継母を可哀想に思っているが、無口なために表現はしない。弟だけどゴヌは煙たがり、ゴンセは可愛がる。