あらすじ
燕山君4年の戊午史禍によって宮殿を追われ、もとの身分を隠して白丁として生きる義禁府の軍官ソ・チョンス(パク・チャンファン)と、水刺間の女中パク氏(キム・へソン)の間に長今(イ・ヨンエ)が生まれる。燕山君12年(1506年)に長今は両親を亡くすが、母の遺品と遺書を持ち、中宗3年(1508年)宮殿に入る。時を同じくして入宮したチェ尚宮(キョン・ミリ)の姪――チェ・グムヨン(ホン・リナ)とライバルになり競い合うが、一方で料理の師匠であるハン尚宮(ヤン・ミギョン)に可愛がられる。 ところが、長今はチェ尚宮とその一味の陰謀で、宮殿を追われてしまう。官婢として済州で暮らしながら医術の勉強を始め、時を経て女医に。倭寇を助けたという理由で漢陽の義禁府に捕まるが釈放され、チャングムの実力を知る内医院の医官 チョン・ウンベクの推薦で医女になる決心をする。 医女のテストに一位で合格して宮殿に戻ったチャングムは、王に特別な恩恵を受けたため、宿敵のライバル、グムヨンの執拗な嫌がらせにあう。だが、同病異治を主張して王女の病気を治し、治療を拒む慈順大妃を説得する等の実力を発揮する。中宗は長今の活躍に感心して、施鍼と煎じ薬を作る医女と認めた。長今はのちに中宗の病気を発見して原因を探り、御医を退けて中宗の主治医となる。 長今の仕事に対する情熱と誠実さに魅力を感じた中宗は、長今に参奉の地位を与え両班に昇格させようとするが、朝廷の重臣たちに反対される。中宗は長今との個別対話で、「男として、人として、お前を誰にも奪われたくない」と打ち明け、中宗だけの主治医にする。