茶母
朝鮮の漢城府にある左捕盗廳で茶母の物語り
■茶母とは
朝鮮時代に"茶母"(ダモ)という女性刑事に似た職業があった。食母、針母とともに官家(官庁)や両班の家の雑用をする賎民の女性に"捜査権"という職業が与えられた。
この"茶母"という女性たちは閨房の事件の捜査、事情を探り聞き出すなどの情報収集、女性被疑者の捜索などの捜査権限でその役割を果たしていた。宮殿で働いていたある"茶母"は、謀反の解決に一役買ったともいう。
■茶母を取り巻く温かい人生、その感動
茶母は賎民である。官奴あるいは奴婢と同じように身分に限界のある人たちだ。そのうえ茶母は女性。身分の限界という垣根に閉じ込められて生きてきた人たちだ。300余年前、朝鮮の漢城府にある左捕盗廳で茶母として働いた女性―チェ・オクの自由で進歩的、そして自身に忠実で温かい人生を描く。
出演 : ハ・ジウォン、イ・ソジンほか
提供元 : MBC
話数 : 全14話
韓国放送日 : 2003年07月28日
KNTV初放送 : 2003年08月27日
登場人物
ハ・ジウォン
(チェ・オク/左捕廳所属の茶母)
幼い頃から剣と拳法を修練し、相当なレベルの武道を身につけた。特に2本の短刀を巧みに使いこなす。危険な状況で、数人を相手にする時に使う投げ槍の腕前も一級品。山育ちのせいか偽りがなくストレートな性格。ウソや無礼な相手を放っておけない。女性だけに好きな人には慎ましい姿を見せたいのだが……。
イ・ソジン
(ファンボ・ユン/左捕廳 従事官)
左捕盗廳の捕盗 従事官。父は黄海道 縣監を経て、平壌府 庶尹の経験を持つ。母は祖母に女で一つで育てられ、父の妾として迎えられる。そんな両親のもとに生まれた彼は名家の庶子"と呼ばれながら育つ。慎重で寡黙、義理がある男。部下を兄弟のように大事にするが、表面には出さない情の深い性格。チョ・セウクの導きで、同期で一番早く従事官に昇進するが、周囲からのやっかみで無実の罪を着せられ、罷職され追われる。"
キム・ミンジュン
(チャンソンべクー火賊)
剣の達人として知られる。謀反勢力の実質的な行動隊長。身分制度の改革と均田制を主張したユ・ヒョンウォンに影響を受けた祖父の意志で精神武装している。部下の上に君臨することを嫌い、家族のように扱い同苦同楽する。しかし道が異なることには絶対に妥協しない冷血漢。