12月の熱帯夜

死にゆく運命を背負った男の危険な恋

死にゆく運命を背負った男の危険な恋

放送日
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★純粋な愛に包まれた『 12月の熱帯夜』

最近、話題のドラマがいくつも作られるなか、「ドラマ廃人」が量産されている。ドラマ自体は爆発的な人気を得ているわけではないが、特定のドラママニアたちの関心が高く、セリフから主人公の演技の一挙一動にいたるまで一つ一つが話題になってしまう。
この『 12月の熱帯夜』はまさにそんなドラマ。視聴率はそれほど高くないが、ドラマ廃人たちによって熱い声援が送られ、多くのマニアを生み出している。主人公のジョンウ(キム・ナムジン)がガン宣告を受けるという設定は、非現実的だという指摘もあったが、強烈で悲劇的な展開は、視聴者に現実の悲しみを忘れさせ、または緩和させる心理的効果を十分果たせただろう。そんな男に人妻が溺れていく危険な恋は、死を目前にしているからこそむしろ純粋にも見える。愛を知らなかったヨンシム(オム・ジョンファ)のジョンウに対する恋心は、不倫という言葉では片付けられないほどの切なさがあり、時には共感してしまうほど。裕福な家庭、そして有能な医師である夫、他人の目には不満などないように見えるが、ヨンシムには何一つ自由になるものがなかった。結婚生活が10年すぎても家族の一員として認められない彼女がジョンウを愛するようになったのは、単なる不倫ではなく自分の人生を歩みたかったからに他ならない。ジョンウにキムチの漬け方を教え、ジョンウに助けられながら運転免許を取得すると、自分にも出来ることがあると気づき次第に自我が芽生えていく。そんな彼女の姿に視聴者も喜びを味わうだろう。
自分を見つけて手に入れた恋だけに、いっそう切なさが募るのではないだろうか。
12月の熱帯夜…ヨンシムの心の愛のように美しい熱帯夜が、いつまでも彼女を照らし続けるよう期待したい。


夫と子供、そして夫の親にも尽くしてきたと誰もが認める良妻賢母の女が恋に落ちた。まじめだった女は徐々に悪い女へと変わり堕ちていく。女は誰の妻でも母でも嫁でもない、ただの“浮気女”になり、すべてを捨てて愛する男のもとへと走る“悪女”になる。だが、愛する男は、彼女との関係を“恋”ではなくゲームだったと打ち明ける。彼女が落ちるかどうかを友達と賭けていたと。裏切られた初恋への報復であり、 27年という自分の人生に死刑宣告をした神への復讐だった、死ぬ前の最後の“遊び”だった、誰でもよかったのだと…。そう告げられ女は打ちひしがれる。必死に生きてきた男は休学と復学を繰り返し、アルバイトで学費を稼ぎながら大学に通ってきた。どんなにつらくても挫折せず、不公平な世の中との勝負に負けない強さを持っている。ある日、7年間つき合った彼女が裕福な家の医者と結婚すると言い出した。涙ながらに哀願してみても彼女の意思は強く、未来がないという言葉を吐き捨てて去っていく。そして、その言葉どおり、神はガンという病で無情にも若き彼の命を奪おうとする。余命3ヶ月と宣告され自暴自棄になっていたとき、1人の女に出会った。最期の瞬間まで思いきり楽しもうと開き直った男の危険な誘惑が始まる。『12月の熱帯夜』は、現実とかけ離れがちなメロドラマの限界を乗り越え、日常と世相を反映する個性的で魅力ある脇役のキャラクターを通して、さらに量感に富んだドラマ作りに挑む。人間の二重性と虚偽意識を暴き失笑を誘うエピソード、貧しくても家族という理由で尽くして犠牲になる家族愛のエピソード、病気の父親より先に死ぬかもしれない息子のエピソード、嫁ぎ先での主導権をめぐる嫁同士のバトルなどを個性豊かなキャラクターがコミカルに興味深く描いていく。

出演 : シン・ソンウほか
提供元 : MBC
話数 : 全17話
韓国放送日 : 2004年10月27日
KNTV初放送 : 2005年03月09日

登場人物

オム・ジョンファ(オ・ヨンシム 役)
明朗快活、愉快、爽快、明快な性格。採りたての大根のように身も心も健康でたくましい。単純で直情型、おかげで涙、鼻水、ツバが乾くヒマがない。ドラマを見ながら涙を流し、ニュースを見てはツバを飛ばし、“愛のリクエスト”を見ながら鼻水、涙を流して泣きわめく。情は厚いが野暮ったい女。最大の武器は笑顔。彼女は小学生の頃から畑仕事に忙しく勉強をする時間がなかった。この世に生まれて( 12月31日生まれ)たった1日で2歳になってしまったという運命のいたずらなのか、二言目には発育の遅れをバカにされ、勉強においては小学校のみならず中学高校でもビリを堅持していた。それだけに留まらず、平均学歴が修士以上の夫の家族の中で、彼女の学歴コンプレックスは次第にふくらみ、劣等感に思い悩む。立派な夫と賢い息子が負担で、申し訳なく思っている。

キム・ナムジン(パク・ジョンウ 役)
無愛想で薄情に見えるが愛情深い男。シニカルで朴訥とした話し方で冷たい印象を与えるものの、本当は心が温かくて献身的、繊細でありながら突っ走るタイプ。ジョンウを知る者は最高の男だと言うが、彼を知らない者は生意気で付き合いにくいと顔をしかめる。

シン・ソンウ(ミン・ジファン 役)
完璧な男。最高の夫、最高の息子、最高の医師。

理性的で常識の枠をはみ出さず、ソフトで優しい。そして自信にみなぎっている。穏やかさの中にも鋭さを持ち合わせた男。誰かを傷つけるのも、傷つけられるのも耐えられない。

チェ・ジョンウォン(ソン・ジヘ 役)
清純で端整な顔立ち、知的ではあるが高慢。どんな状況におかれても乱れることがない。自我が強く自己中心的、この世で一番自分を愛している。見かけはか弱くても意思が強く頑固。現実的で俗物的なところは非難されることではないと思っている。他の誰より成功して金持ちになって幸せになりたいだけなのだと。何事も自分に有利なものを選ぶのが当然であり、長く幸せに暮らせる配偶者を選び結婚するのが基本だと考えている。

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