シークレット・カップル
愛と打算の狭間に戸惑うシングルたち
■ドラマの概要
“恋愛と結婚の条件は別?”
人を評価する基準、それは誰もが持ち合わせている。
ルックス、学歴、財産…。 様々な条件があるが、恋愛は比較的自由である。
2人の間に格差があるほど、ロマンスも劇的である。
周囲に反対される恋は、より強烈だ。だとしたら、その恋愛の終着点は結婚なのか?
心向くままに始まるのが恋愛なら、打算という理性的な思考が割り込むのが結婚である。
だとしたら、結婚と恋愛の対象は別なのか?
そう、純情がよしとされる時代は、とうの昔に過ぎ去ったのだ。
“恋愛は君と、結婚は彼女と!”
前触れもなくやってくる、それが恋。
通りを歩く最中に、偶然出席した集まりで、ビビビと来る出逢いがあったりもする。
そして、同じく相手もビビビと来れば、運命の出逢いだと感じるだろう、その瞬間には。
しかし、相手の条件が自分のそれと比べ、全て見劣りするとしたら、生涯のパートナーとして考えられるだろうか。
“時にロマンスとは、偽りあって輝く!”
別れの時、去る理由をどこまで正直に語れるだろうか。
“君の実家は貧しすぎて、俺が相当援助しなければならないだろう”
結婚する時、その理由をどこまで正直に語れるだろうか。
“あなたには魅力を感じないけど、あなたの背景が魅力的。
玉の輿に乗りたいの。”相手が去る理由、相手が自分を望む理由に、時として我々は直面する。
だが、同時に顔を背けたくもある。
いっそ美しいウソで飾り立てて去ってほしい、あるいは美しいウソで接近してほしいと。
“果たして、恋にもクラス(階級)が存在するのか”
恋愛と結婚の条件は異なる。だが、恋は条件で始まるのではない以上、悲劇が生まれるしかないのだ。
ミニシリーズ「シークレット・カップル」は、ソウルという巨大都市のシングル4人を通じて、彼らの望む愛と、
世間が強要する愛の違いを描く。
彼らの、純粋かつ打算的なパートナー探しを通じて、2005年を生きるシングルたちの本音を正直に描き出す、
愉快なドラマ。
愛に打算がつきまとうのは、世の中という苦海を渡るのが、苦しいからである。
笑いと共に、そのわびしさも伝えたいと思う。
出演 : ハン・ジヘ、キム・ソクフンほか
提供元 : MBC
話数 : 全20話
韓国放送日 : 2005年08月29日
KNTV初放送 : 2005年11月26日
登場人物
ハン・ジヘ(ソ・ヨンジ役/25歳)
“神様、どうすればいいの?
私、手の届かないものを望んでる。”
ハングリー精神のしっかり娘。
純粋で明るい。
希望の見えない生活だが、前向きな性格。高卒、一家の大黒柱。
貧しく絶望的な状況であるが、“いつか いいことがある”を呪文のように唱えながら毎日を過ごす。よく独り言を言う。世界的な童話作家になるのが夢。
憧れの人は“ハリーポッター”の作家、J・K・ローリング。
キム・ソクフン(キム・ジュヌ役/31歳)
“シンデレラと結婚した王子も、こんな葛藤を?
あんちくしょう、男の中の男だな”
フリーのアートディレクター、舞台美術界の新星。
ニューヨークとシカゴで美術史とデザインを専攻、修士課程を終えて帰国、大型公演のアートディレクター兼、大学の人気講師。
美術館での特別講演、大学での講義、彼の周りにはいつも、デジカメと携帯のカメラを持った女の子がワンサカ。
そんな人気を楽しみながらも、本当に愛する女と出逢い、結婚したいと願っている。
楽天家で少々個性的。
ソン・ソンミ(チョン・アミ役/29歳)
“学歴もなく、ビンボーなあなた、私が欲しいの?
だったら、もう1度生まれてくることね。”
整形外科医。
皮膚科専門の先輩と、整形外科と皮膚科専門の「チョン・アンリ・クリニック」を開業。
知性と美貌を兼ね備えた完ぺき主義者、いつも笑顔を絶やさず、性格も明るく、人脈もあり、優しくにこやか。
整形外科の相談に関するテレビ出演依頼も殺到。
最高級ホテル、チョンダム洞界隈の各種パーティーで、常に招待リストのトップ、華やかな衣装で現れては人の輪の中心となる。
クォン・オジュン(チェ・ドギョン役/28歳)
■クォン・オジュン(チェ・ドギョン役/28歳)
“あなたは、全ての男どものイデアです。
美しい上に、リッチでしょ?”
成功と上昇への熱い野望に燃える男。
地方の体育大学出身。学生時代、IQテストすら、カンニングをして、140という驚くべき数値を出す。
しかし、彼自身が自覚する本人のIQは2ケタ。
身が軽く意欲も大層だが、頭脳が本人の思うように働いてはくれない。
三流銀行“黄金信用金庫”の職員。親から譲り受けた財産や、ずば抜けたルックスなしでは、華やかな人生など送れないという真実を、早くに気づいた。
チュ・ヒョン(ソン・ダルグ役/50歳)
ヨンジの父親。
“お前はそいつと結婚してはいけない。
酒におぼれた50年の生涯で得た、人生哲学がある。
ビンボーな酒乱オヤジの娘は、そんな家に嫁いで、絶対に幸せにはなれない。”
市場で干物屋を営む善良な小市民だったが、一番の親友に裏切られ、店と家を失った。
なぜ俺がこんな目に…。
俺は真面目に生きてきたのに…。
キム・ドンヒョン(ソ・ヨング役)
ヨンジの双子の弟。
高校卒業後、兵役に就き、除隊。
大学に進学する気はなく、お笑い芸人を目指している。
有名になって、大金を稼ぎたい。
日々、ダンスや歌、声帯模写などの個人技を磨くのに忙しいが、周辺の誰もが彼の才能を認めない。
大学路のギャグオーディションを受けるが、毎回落ちてばかり。
ファン・ボラ(ソ・ヨンミン役/20歳
浪人生、ヨンジの妹。
成績優秀、ソウル大学を受験するが不合格。
ヨンジが家族の犠牲になっているのを申し訳なく思うが、そのうち成功して恩返しすればいいと考えている。
勉強を口実に家事をやらない要領のいいちゃっかり娘。
ヨンジが金持ちと結婚して、自分を留学させてくれたらと思っている
イ・ジョンギル(キム・ジョンソク役/60歳)
ジュヌの父親。
引退した哲学科の教授。
完ぺき主義者。
冷徹で強い性格。
独善的でガンコなため、ジュヌと常に衝突する。
特に結婚問題において。
アン・ヘスク(ソン女史役/55歳)
上品で穏やかな人生こそが善であると考える、
典型的な自己中心型の中産層の奥方。
ジュヌがヨンジを愛することを恥ずかしく思い、
ヨンジにキツイ言葉を浴びせ、息子をあきらめさせる。
ヒョン・ヨン(キム・ジュンミ役)
ジュヌの妹。
なに不自由なく育ったため、世間知らず。
大学卒業後、両親の意向に従って結婚した。
表面的には何の問題もないが、愛のない結婚生活が味気なくて、
とかく色んなことに首を突っ込みたがる。
夫に内緒でデートする男がいる。