■みどころ

ある者はこの世の果てまで権力を追い求め、ある者は富を、またある者は名誉を追い求める。ならば、この世の果てまで愛を追い求める者がいてもおかしくはない。チョ・ヤンインの小説「彼女が目覚めるとき」を原作とするドラマ「この世の果てまで」は、そうした愛を追い求める者の人生の豊かさ、美しさを改めて感じさせる珠玉のラブストーリー。
20年もの間、ただ一途にお互いを思い続ける一組の男女。不幸な運命を背負った少女ソヒの苦しみ、悲しみを共に分かち合う事を誓った青年セジュン。
しかし、彼女に残された時間は僅かだった…。
繰り返し語られてきた恋愛ドラマのように思えるが、強い愛の力に導かれて運命を切り開こうとする恋人たちの物語は、愛を見失った現代社会に生きる人々の乾ききった心に、しみじみとした感動を与えることだろう。 MBCで1998年4月6日から1998年5月26日まで放送され、最高視聴率33.49％を記録した大ヒットドラマ「この世の果てまで」が遂に日本に上陸する。

孤児院「ソマン園」で育ったソヒ（キム・ヒソン）は高校 3年生。恵まれない環境に育ちながらも、優秀な成績で大学進学を目指している。そんな彼女の心の支えとなっているのが園長の息子セジュン（リュ・シウォン）。ソウルで医学部に通う心優しいセジュンは、幼少の頃からソヒに心を寄せており、いつしか二人の間には恋が芽生える。しかし、息子が孤児と付き合うことを喜ばない園長（チョン・ヨンシュク）は、ソヒを慕う孤児ジェソク（イ・ジョンス）がセジュンに暴行を加えた事件の責任をソヒになすりつけて、彼女を孤児院から追い出してしまう。それを知ったセジュンは母親と断絶する。

その後、大学に進学したソヒの生活を助ける為、セジュンは密かにアルバイトを始める。それを知ったソヒは、セジュンの友人であり「ソマン園」の後援者であるチャン会長の息子ミンヒョク（キム・ホジン）に援助を求める。愛人だった実母を棄てた父親に対して激しい憎しみを抱き、放蕩三昧の生活を送る屈折した青年ミンヒョクは、ソヒの境遇に共感を覚え、執拗に交際を迫る。一方、セジュンはチャン会長の娘ユリ（カン・ソンヨン）と付き合うことを強いられる。

ミンヒョクにレイプされてしまったソヒは、孤児院の友達でジェソクの恋人でもあるヘジョン（キム・ユリ）の働く飲み屋でケンカに巻き込まれ、それを助けようとしたセジュンが片目を失明してしまったことに責任を感じ、ミンヒョクの元へ行ってしまう。ミンヒョクの子供を宿したソヒだったが、ミンヒョクはソヒのお腹にいるのがセジュンの子供ではないかと疑う。そんなミンヒョクに失望したソヒ。彼女が頑なに心を許さないことに憤慨したミンヒョクは、病気がきっかけで和解した父親の勧める、富豪の令嬢と結婚する。一方、貧しい生活を続けるジェソクは、セジュンの学ぶ医学部の教授の娘ジヨン（キム・ソンア）との恋を育むようになる。

ある日、倒れているソヒを発見したセジュンは、ソヒが白血病で余命いくばくもないことを知る。彼女の体とお腹の中の子供を心配するセジュンは、ソヒの治療のために懸命になって奔走するが、運命は二人にさらなる過酷な試練を強いるのだった…。

出演　：　リュ・シウォン、キム・ヒソンほか
提供元　：　MBC
話数　：　全16話
KNTV初放送　：　2007年01月01日