あらすじ
“愛と野望”は、1960年1月から1990年中盤までの、ある家族の家族史である。 時代的にも政治的にも貧しくて混乱していた時代。市場で精米屋を切り盛りする母は、甲斐性のない夫に代わって家族を支え、長男のテジュン、次男のテス、末娘のソニを育てながらたくましく時代を生き抜く。母親の夢であり希望であるテジュンはソウルの一流大学に通う。次男のテスはやくざ者でブラブラしていたが兵役について、最近除隊してきた。子供たちは、甲斐性はないが実直な父親を愛しく思っているが、たくましい母親は夫への不満が多く、子供たちを閉口させている。 他人の保証人になり百万ファンの借金を背負った父は、コ・ドンチョルの執拗なまでの取り立てを受けるが、家族は、父が釣り場で凍死体となって発見されて初めてその内幕を知る。コ・ドンチョルの取り立ては、テジュンの恋人ミジャへの野卑な横恋慕が原因だったのだ。それを知ったミジャはコ・ドンチョルに掛け合い、支払期限の延期を取り付けるが、全ては後の祭りでしかなかった。母はへそくりの80万ファンで家の権利書を取り返すが、残りの20万ファンの代わりに精米所の機械を奪われる。怒った弟・テスは、コ・ドンチョルを半殺しにして身を隠す。そのことがきっかけでミジャも、アルコール中毒のような父を残してソウルのカフェに就職するが、ホンジョに見つかり再度行方をくらます。母は故郷を捨てソウルに上京、細民街に落ち着き、魚の行商を始める。