あらすじ
高麗末期の1388年。父親が罪人の汚名を着せられ、どん底の生活を余儀なくされているソ・フィ。高官の父親を持つが、母親が奴婢出身のためその存在を認めてもらえないナム・ソノ。それぞれ異なる環境に身を置きながらも、ふたりの青年は剣や弓を競うライバルであり、仲の良い幼馴染だった。遼東征伐を前に、20年ぶりに武科試験が行われることになり、フィは禄米のため、ソノは出世のために試験を受けることにする。そんな中、ふたりは壁書の犯人として役人に追われているヒジェと出会う。後日、フィは試験を受けるため登録に行くが、父親の罪のせいで受け付けてもらえない。敬愛するイ・ソンゲと狩りをすることになったソノは、そんなフィを見て、将軍の目に留まれば私兵に入れるかもしれない、と狩場に連れていく。そこで弓の才能を披露したフィはイ・ソンゲの計らいで武科試験を受けられるようになる。一方、イ・ソンゲは、ソノの父ナム・ジョンに、ソノが武科試験に主席合格すれば征伐の際に副官にすると告げる。梨花楼の行首からあずかった文を届けにナム・ジョンの屋敷に来たヒジェ。ヒジェは街中の情報収集をして有用な情報を行首に告げていた。ヒジェにとってそれは自分の母親を殺した犯人を突き止めるための行いだった。武科試験当日。息子を主席合格させるためにナム・ジョンが仕組んだ不正により、フィは不合格となる。一方、ソノは父親から不正の事実を聞かされ憤るが、「友ごときが自分自身より大事か?」と問われ言い返すことができなかった。将軍イ・ソンゲの剣になり、庶子である自分の人生をひっくり返す。それは何よりもソノが望むことだった。だが、不正を告発する投書がイ・ソンゲの元に届き、事実を知る試官を殺さなければ命はないと言われたソノは試官を手にかける。そして、父親からも不正を知るフィをどうするのか問われたソノは、葛藤の末、フィを軍役に送ることにする。3か月後。フィは、遼東征伐軍の先発隊として前線で地獄のような日々を送っていた。そんな中、イ・ソンゲは王命に逆らい、威化島に留まっていた本隊を引き返す決定を下す。そして、先発隊を始末するために刺殺隊と共に遼東へ向かうソノ。先発隊と刺殺隊が揉み合う中、フィとソノはお互いの存在に気付くのだった…。