ある日、化粧品販売員のコ・ハジン(IU)は、湖に落ちた子供を助けようとして溺れてしまう。そして目を覚ますと…なんとそこは高麗時代だった!20代のハジンの魂は、16歳の少女ヘ・スの体で目を覚まし、高麗の初代皇帝ワン・ゴンの宮廷で生活を送ることになる。そこで彼女が出会ったのは、世にも美しい8人の皇子たちだった。優しいイケメンの第8皇子ワン・ウク(カン・ハヌル)に惹かれる一方、第4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)の冷徹な表情の下に隠された一途な想いに心を動かされるヘ・ス。ところが、ワン・ソと心を通わせ始めた矢先、彼こそが後の第4代皇帝光宗だと知る。
果たして、ヘ・スの恋は歴史を変えてしまうのか!?
月が太陽を黒く覆う日
千年の時間を越えて、二つの魂が出会う
縁有らば千里も来たりて相会い
有緣千里來相會
縁無くんば対面すれども相逢わず
无緣對面不相逢
縁があれば、千里離れていても巡り会うもの。
縁がなければ、近くにいても巡り逢わぬもの。
── 「韓非子」
月の影が太陽を黒く覆った日。
傷ついた獣のような男、第4皇子「ワン・ソ」と
21世紀の女性「コ・ハジン」の魂が入り込んだ高麗の少女「ヘ・ス」が千年の時空を超えて出会った。
高麗の初め、太祖の過度な婚姻政策が生んだ凄絶な皇位争いが予告されてはいたが、いまだ青春を満喫している8人の皇子たちは、積極的な現代女性の魂を持つヘ・スに、たちまち魅入られていった。
皇位をめぐる熾烈な宮中の暗闘の中で、ヘ・スと皇子たちのきずなは強くなっていく……。
だが、ヘ・スは、歴史に記録された皇子たちの運命に、介入していいものか悩んだ。
とりわけ、将来「血の君主」と呼ばれた光宗になる第4皇子ワン・ソ。
いっそ彼と出会わなければ、こんなに悩み、そして互いに強く惹かれあうこともなかったのに……。
第4皇子とヘ・ス、二人の愛の物語は、高麗の皇室を背景に展開されていく……。
「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」は、高麗の実在の歴史を背景に、燦爛と光り輝き、凄絶に壊れていった若者たちの成長ストーリーである。